コンバストする天体 太陽水星コンジャクション 太陽金星コンジャクション 太陽火星コンジャクション

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コンバストという言葉は古典的な占星術やホラリー占星術ではよく扱いますが、モダン占星術ではあまり見かけない言葉かもしれませんね。
本日はそんなコンバストのお話を。
Combust[燃える、燃焼する]という意。占星術では太陽がある天体を焼き尽くすという意味になります。つまり太陽とのコンジャクションによる影響を指す単語なんですね。


この影響を受ける天体は水星と金星、火星です。コンバストはこの3天体の特性を溶かして(弱めてしまう)と捉えられがちです。

 

水星は知性・コミュニケーション
金星は愛情表現・嗜好
火星は活動性・行動性

 

を表します。
水星は最大で28度、金星は最大で52度太陽と角度を取ります。水星の場合は隣のサイン、金星の場合は二つ隣のサインまで離れるということになりますね。
火星は2年で1週です。木星土星は太陽の影響を受けず、むしろ太陽に影響を与える惑星でありますね。


私がデータを集めている限りではネイタルチャートのコンバスト自体は全く凶意ではなく、「太陽が食べる」という解釈の方適切とも言えましょう。
つまり、非常にその方の有益な個性として大きく特徴化しやすい傾向があるのです。

 

しかし、本来コンジャクションが吉凶半々ということもあり、強みにもなれば弱みにもなります。性質においては以下のような解釈ができます。


①金星太陽のコンバス


金星は太陽の光によって発光しますが、太陽が金星を飲み込むことによって、金星的な性質を帯びた太陽となります。金星の形は薄くなりますが、金星の性質を利用して人に対しての魅力を発揮します。つまり人たらしなのですね。自我(太陽)に金星(愛情)があるためワガママな傾向も否めません。そし愛情の表現の仕方がよりサインの性質が混ざりけ無く出てくるため、ある意味で恋愛においての持ちネタは一つと考えてしまってよいでしょう。

例えば、牡羊座コンバストはピストルで撃つようなアプローチに、乙女座のコンバストは計算高いアプローチに触れますし、天秤座のコンバーストは交友関係の広さとして特徴化されるように。

コンバストの影響が激しく出強いサイン

太陽優勢:牡羊座蠍座・乙女座
金星優勢:牡牛座・天秤座

 

どちらのコンバストも良くも悪くも一種の激しさや華やかさを持って出やすい傾向があります。


②水星のコンバス


太陽が水星を飲み込むことによって、自我と知性が融合します。知性は他者性を帯びている傾向のある性質ですが、水星を飲み込んだ太陽は自我に言葉を持ちます。つまりおしゃべりさんも多いです。そして、知性を飲み込んだ太陽は自我の目的の全うのために強い知性を発揮します。他人に対する配慮や思慮深さを覚えるまでが非常に大きな経験を欲する傾向にありますね。最近では水星太陽の水星優勢コンバーストはプログラマー、SEなどの技術職種の方多い傾向があります。太陽優勢のコンバストの方は、「○○さんは○○さん語を話すよねぇ~」と言われがちな傾向が。汗。

コンバストの影響が激しく出強いサイン

太陽優勢:いて座・魚座
水星優勢:双子座・乙女座

 

どちらのコンバストもコミュニケーションのとり方に特徴が出やすい傾向があります。


③火星のコンバス


太陽が火星を飲み込むことによって、非常に熱血漢な性質、行動に勢いを伴った性質となります。特に火星優勢のコンバストとなると攻撃性を強く持った性質になりますので、非常に仕事上で個性を発揮することが多いでしょう。この人たちの手綱を引くのは非常に大変ですが、目的に対してはシンプルなので共通の方向性をいかに共有するかが重要ですね。太陽優勢のコンバストとなると、サインの性質に強く固執して行動性を発揮します。いずれにせよ、モーレツな方が多い傾向です。


コンバスト影響が激しく出強いサイン


太陽優勢:牡牛座・蟹座・天秤座
火星優勢:牡羊座蠍座



このように古典的な解釈も、吉凶の枠組みをはずして現代的に解釈していくにあたっては、非常に融和的に受け止められたり宥和的に見える部分が多くあります。
古典占星術の惑星の品位に基づいて優劣について記述しましたが、惑星の品位はモダン占星術においての惑星同士の主従を考える際には非常に重要です。
また品位の捉え方については別の機会にでも。


本日はこのあたりで~☘️