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まるもえ西洋占星術における個人チャートの読解法。 【トランジットのグランドトラインとカイトの考え方】ケーススタディ:浅田真央さん

まるもえ西洋占星術における個人チャートの読解法
【トランジットのグランドトラインとカイトの考え方】

ケーススタディ浅田真央さん

 

西洋占星術のセッションをする際のチャートの読み進め方は占星術師ごとにセオリーがあります。
専門的な占星術の記事を書いている今日この頃、ゆっくり書き溜めていますので更新は遅いのですが、占星術をお勉強されているかたや、現役の方のご参考になれば幸いです。

 

まるもえのセッションは基本予約の際にチャート作成のデータ(出生情報)を頂きカルテを作成します。
今回はその中でも特殊アスペクトといわれるグランドトラインとカイトの考え方についてお話します。


【グランドトライン、カイトとは】


グランドトラインとはホロスコープ上で三つの天体がトラインを2方向に形成しあった正三角形のアスペクトを指します。

 

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上記の図のような状態です。orbは±3°とします。


完全調和や吉相といわれておりますが、個人のネイタルチャート上で出来る場合、トランジットで出る場合、シナストリーで出る場合で意味合いは異なってきます。

 

本日はトランジットの二重円チャートに出る場合を想定して解説を書いて参りたいと思います。
まず、グランドラインの基本的な捉え方はこの相を組むことによってその部分の「動き」が非常に「多く燃料を持っている」と捉えます。
燃料と書いたのは、グランドトラインが出るとき、具体的な行動に出た場合にその燃料が燃焼され、現実の出来事の起爆剤のようなものになるというニュアンスです。


グランドトラインのネイタル天体1点を起点にオポジション【カイト】やスクエアを組む場合、その方向に本人が動いた場合、その影響は表面化しやすいと捉えます。

 ほかにハードアスペクトの強いテンションがかからない場合は大きな兆候としては感じにくい傾向にあります。幸運とありますが、燃料が多くても適切に使わなければ宝の持ち腐れにもなりますし、逆に使い方を間違えれば危険なものにもなりますね。何事も穏やかなことが幸せとも捉えることももちろん出来ますが、現代社会においては変化を多く望まれる部分があるため、このアスペクトの乗り切り方が大きなターニングポイントとなっていることが多いでしょうね。

 

⑴グランドトラインの強さ

ネイタルのトラインに対してトランジットの天体がグランドトラインを組む場合は下記の天体をカウントします。各天体の周期からおおよそ影響する日数を()に記してあります。

 

内惑星はグランドトラインにおいては非常に早い動きになるので考慮に入れません。また、公転周期の遅い惑星ほど強く働くことが多いと捉えます。トランスサタニアンは考慮に入れないという古典的な占星法もありますが、わたしはトランスサタニアンにも重きを置いて解釈しますね。

 

 ⑵グランドトラインの計算式

グランドトラインの性質を読むときは下記の様にして読解していきます。
この3つの要素をブレンドしてグランドトラインの性質を見極めていくことができます。

(※サイン、ハウス、天体の細かい解説については今回はについては割愛させていただきます。)

①サインの4元素(火・土・風・水)
×
②構成する天体
×
③影響するハウス

 

特に重要なのが②と③になります。関係する三つのハウスのブレンドと、天体の組み合わせ、ネイタル側が持っているトラインの要素をどのような方向に展開されていくかを読むことによって具体的な事象に対する影響を予測していきます。これは実例があったほうが良いので次の項目で実例を挙げたいと思います。

 

 ⑶ケーススタディ

 

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こちらのチャートはちょうど2017年4月競技選手としての現役引退を表明し、プロ転向を発表したスケート選手、2013年4月の浅田真央さんのチャートになります。出生時間は浅田真央さんについて書かれた「浅田真央さらなる高みへ」吉田順著の本よりお昼過ぎという記述から引用しています。

 

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浅田真央さんのチャートは下記のようなグランドトラインを組んでいます。

 

①サインの四元素

火:男性的 表現する 発信する

 

②天体の構成、③ハウス

・N月:欲求、感情 

12室 隠された部分、病気


・N木星:発展、楽観 

8室 相手の価値、恩恵 生死


・T天王星:変化 革新 

3室コミュニケーション、考え方

 

カイトの状態
・N火星 行動 活力 

6室 勤労、奉仕
※月とのオポジション=闘争心、負けん気

 

このような情報を挙げることができますね。さてこの要素をブレンドしていきます。


月×木星×天王星

「自分の感情や欲求に対して開放的になるような変化の燃料」と捉えます。


12室、8室、3室は

「(社会的に)隠された部分について相手に対してコミュニケーションを取る」

という動きと捉えます。

 

トランジットの天王星が3室おひつじ座(変化・コミュニケーション・考え方)にあたるので、特にこの動きが強く働きやすいと考えます。


2013年4月浅田さんは、疲労から発症した腰痛が悪化などを理由に「ソチオリンピック」を期に引退することを宣言しています。しかしながらこの後、グランプリシリーズで優勝するなど輝かしい成績を残します。
彼女にとって、激しいプレッシャーのなか「区切り」を提示することは物凄い勇気が必要な事でしたでしょうし、大きくメンタルに影響したのでしょう。

 そして、また大衆の期待を背負って戦ったソチオリンピックの結果。彼女にとっての「勝つこと」と「引退」を意識した「戦うこと」を意識し変化していくことが大きな運命の流れのようになって連なっていくとも考えられます。

 彼女のグランドトラインの場合は月と6室火星のオポジションがあり、カイトを形成しています。グランドトラインはオポジションの動きを大きくするもので、その出方はとても激しいものとなります。

このアスペクトは勝負においての闘争心の象徴と読み解けます。感情(プレッシャー)を開放することでより勝負に集中できたとも言えますね。また、勝負にこだわることによって逆に変化を求められる。この天王星アスペクトは2013年頭から入り始めてソチオリンピックのあった2014年2月頃まで影響しています。

 

 

このようにしてグランドトラインはその人の人生にとって大きな流れを起こす燃料ともなりますし、その流れを分析することで大きな流れを俯瞰することも可能です。
浅田さんはソチオリンピックの際にテンションの強いアスペクトを張っていたですが、今回はその説明は割愛させて頂きます。


(真央さん、選手生活おつかれさまでした。お茶の間から真央さんの戦う姿を見て沢山の勇気と感動をいただきました。プロスケーターとしてもより一層のご活躍を楽しみにしております!)

 

いかがでしたでしょうか?
私は過去軸に重きを置いてこのような象徴的なアスペクトが起こった時期を対話に用いていきます。


それが本人にとってどんなことだったかを話していくことで、今を強く意識していく材料となるのです。

 

また、リピートのクライアントさんにおきましてはネイタルチャートの情報は多く対話を通してストック出来ているので、トランジットを読んでいくにあたってより詳細に対話することが可能となります。

 

トランジットにおける具体例や考え方はまた別の機会にでも更に出せればと思います。

 

実は私も現在、T海王星とN冥王星、N月のグランドトラインにN土星、N海王星がカイトを組んでいます。この仕事を本格的に始めたのは実はこのアスペクトが強く出始めてからでしたね(笑)自分のはあまり読まないんですよね。その解説もそのうち(もっと成果が出たら)書きましょうか。笑


本日はこのあたりで~