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まるもえ西洋占星術における個人チャートの読解法。ホロスコープ解説[2] ホロスコープとセッション方向について

まるもえ西洋占星術における個人チャートの読解法。ホロスコープ解説[2]
ホロスコープとセッション方向について


セッション前に作成するネイタルチャートのカルテを想定企画第二弾、実際のクライアントさんのホロスコープ分析です。西洋占星術のセッションをする際のチャートの読み進め方は占星術師ごとにセオリーがあります。
まるもえのセッションは基本予約の際にチャート作成のデータ(出生情報)を頂きカルテを作成します。
占星術をお勉強されているかたや、現役の方のご参考になれば幸いです。


今回はIC側に偏りを持つ実際のクライアントさんの対話フローを中心に対話の方向性を考えていきます。

 

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本日のクライアントE子さんは舞台女優と映画製作などを行う女性の方で今後の仕事を通した生き方についてのセッション依頼をいただきました。
彼女のチャートは上記のようになります。

 

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①天体のバランス
E子さんのチャートは全ての天体がIC側に寄っています。逆行も見られないため、彼女の性質は内向型寄りで、DSC側に寄るため他者優先型思考であることが予想されます。また後ほど触れますが、この偏りにおいて厳しいテンションが内惑星にかかる場合は他者に対する思考が表現に困難や障壁を伴いやすいため自己犠牲型になりやすいと捉えます。そして、そのアイデンティティは幼少期に起因することが4,5室に伺えます。

 

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②太陽と月の状態
E子さんの太陽はコントロール力や追求を表すさそり座20°に位置しています。メジャーアスペクトは持っていませんが支配星は冥王星となり6室(奉仕)の同ハウスにあることから、奉仕(労働)することにおいて、他者に対してコントロール力があり影響力を持つ動きをすることが伺えます。また月はかに座7°にあることから情緒的な安定を求める傾向にあるため、その”コントロール力もしくは追求力のある奉仕”を用いて自身の欲求を満たす傾向が伺えます。
この働きはマイナーアスペクトにはなりますがキンタイル関係になるので非常に自然な流れとして身につけるもので創造的な方向に向きやすいものとなります。

月が木星セキスタイルを組んでいることも考慮に入れると、彼女のこの性質がどのように社会的に現れているかを洗い出し自己実現につなげているかを対話することがポイントとなるでしょう。

 

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③特徴的なハウスを洗い出す

E子さんの中で天体の集中で強調されているハウスは7室(対人)のハウスとなります。自ずと着眼する派生ハウスで天体が在るのは4室(家族)となります。そして、この7室の水星金星が5室の木星とスクエアを組んでいることから、4,5,7室の動きを強くします。

③-1 4室の状態
4室はしし座に在り、さそり座天王星とゆるいスクエアを組んだ火星が位置しています。これが示すのは「争い・親の自己主張」が多い、もしくは騒がしい状態の家庭となるのですが、天王星の影響を考えるに家庭内の権力的なものを争う傾向が予測されます。ここはヒアリングのポイントとなるでしょう。
4室は5室の12室ポジションとなるので5室の状態の原因を探る上でこの点は必須となります。

③-2 7室の状態

7室に彼女は天体を多く持ちます。その中でも特徴的なのは水星と金星のコンジャクションかつ5室木星とのスクエアです。この2天体は「自身の哲学や思想を伝える(表現する)コミュニケーションをするおよび嗜好性」を持つと捉えられます。コンジャクションは人当たりの良さや親しみやすさを表しますし、7室の支配星は冥王星なので、ご自身の仕事であるコントロールする性質においても「演じる」要素に才能として働きかけていることが読み取れます。しかしその一方で木星のスクエアは本人自身は孤独感を強く感じているもしくは、十分に理解されないなどコンプレックスを感じている可能性も伺えます。また、5室の兼ね合いからこの点は大きなポイントとなります。

③-3 5室の状態
5室は恋愛や子供のハウスと呼ばれているのですが、拡大解釈して”与える愛情(表現)のハウス”と捉えます。私は彼女にとって、5室の状態がもっとも重要であると考えます。その理由は後述しますが報酬や発展を表す木星のスクエア、加えて土星が位置していることから”与える愛情”が条件付きであること、また自身にとっての抑圧である可能性を示唆します。つまり、彼女が愛情を表現するには「何かしらの犠牲」を用いていたことが予測されるのです。そして水星と金星に作用することから、コミュニケーションに困難や孤独を感じていたことが伺えます。これは逆を返せば無条件に与えられる愛情や安心を彼女自身が感じることや愛情が循環する方法を考え、自ら開放していくことによりより自由に輝く可能性があるとも言えますね。

 

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④ディスポジションの関係を洗い出す

上記の図はE子さんのディスポジションの図となります。手書きですみません(汗)

今回のセッションが仕事と生き方をテーマとしていることから10室(社会面)を起点に図を作成しました。この図は自己実現のフローを考える上での道案内のような使い方が出来ます。
セッションにおいては特徴的なハウスの天体は現在彼女にとってどのように作用しているかを対話します。
すると終着点が水星7室⇔木星5室にあることが読み取れ、この関係はスクエアも持ってますし、土星5室は水星に向いていることも考慮すると、社会面における彼女の人生の充足においては非常に重要であると狙いがつきます。7室水星と5室木星=他者との愛情関係において”スムーズに働いている部分”と”こころの絡みになっている部分”をセッションすることがポイントなことは以上のことから明確なのです。
また5室のオポジションとなる11室の支配星は海王星となります。海王星は8室におり冥王星セキスタイルを組んでいることから、他者を認知する感受性においての彼女の直感的で調和的な性質とともに木星に帰結することが分かります。木星の強調はさらに強くなります。8室は5室の3ハウスポジションでもあります。
そして、2室の月が木星セキスタイルを組んでいることも考慮すると、木星の方向性をどのように捉えていくかがポイントとなるでしょう。
また4室の火星は7室金星に流れていきますので5室木星のスクエアの原因を匂わせます。


以上4要素からE子さんの対話のポイントは下記の通りになります。

E子さんは全体バランスから”自己犠牲的な精神”の強い人物ということが伺えます。

 

また職業としての演じることや映画を作ることはその中で非常に彼女の癒しに通じるものでもあり、その上で非常に性質を生かした創造的なワークであると言えます。このワークを通した社会的自己実現を進めるためには、天体の状態から彼女の中で
”愛情を与えること⇔受けること”
について深く俯瞰していくセッションを行い、社会的に向けた自身の癒し(セラピー)や愛の方向性探求する必要性が導き出されます。

 

  • 自身が向ける愛情関係についての対話

(犠牲とは何なのか、条件つきでない愛とは何か)

  • 他者との愛情関係においての対話

(自身は受け入れられている、愛情を受けている充足感(自己肯定感)とは)

  • 家族関係起因の見直しや捉えなおし(感情からの開放)

 

→上記三点の心の緊張を解きつつ、表現(社会活動)においての精神面でのスケールする対話がセッションのコンセプトとなります。

MPから計算すると水星/木星=冥王星となる点からもこの点に関するビジョンを一緒に対話してクリエイションしていくことの大切さが感じられますね。
感情起因となる出来事(ヒアリングポイント)はSAから導きだし、その時点のトランジットを見ることによって質問内容を検討していきます。
そして現在のT天体との関係から、彼女の中の未来への言語化をお手伝いしていきます。


いかがでしたでしょうか?
以上が彼女とのセッション前のホロスコープにおける対話フローと準備分析となります。
このようにして、様々な技法を用いてクライアントさんのセッションの方向性を導き出して行きます。


ホロスコープは対話における地図のようなもので、実際のセッションはこの地図に縛られすぎてもいけません。

なによりもまず、クライアントさんの生きる時間が輝くよう占星術師は努めるべきだと私は考えています。

 

本日はこのあたりで~

 

 

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