なぜホロスコープでは月は「内面、感情」を表すのか。
本日は新月ですね。
ホロスコープでも地球から一番近い天体の月はかなり重要なポジションでメンバー入りしています。
月は感情であったり内面を表す天体で、太陽と月の角度である程度の性格を判断することができますね。
本日はそんな月がなぜ「感情や内面」を表す天体になったかというのをちょっと考えてみるおはなしです。
地球上の生命に大きな影響を与える月。古代人にとっても一番身近な天体であったのでしょう。
先日、奄美で舟釣りをしていたときに釣りキチのお兄さんに、
「お魚は潮が満ちるときお腹がすくみたいなんだよねー」
と教えてもらいました。
(釣りの成果は、大潮の日に釣りでしたが、あいにく引き潮に向かっている時だったのもありボウズ。(とはいえお舟の上で大きな潮の流れを感じれてうれしかったです。))
大潮は新月や満月の日前後でもあります。
満月の日にサンゴが産卵していたり、カエルが産卵していたり、生命がアグレッシブに躍動するとき。
月の重力の影響で潮の満ち引きは起こります。その影響は生命の生理的な部分に 働きかけるのです。
CNNでこんな記事を見つけました。
満月の夜は眠りの質が落ちる傾向にあり、睡眠時間は新月の夜に比べると平均20分短くなる――。スイスの研究チームがこのほど、そんな実験結果を細胞生物学会誌に発表した。
バーゼル大学附属精神科病院のクリスチャン・カヨチェン氏によると、スイスでは就寝中に月を感じる、あるいは満月のせいでよく眠れないと訴える人が約40%に上るという。
そこで研究チームは、20~74歳の健康な被験者33人に研究施設に3日半滞在してもらい、窓のない部屋で寝てもらう実験を行った。部屋の温度や湿度は厳密に管理した。
その結果、部屋から月は見えなかったにもかかわらず、満月の夜は睡眠時間が平均して20分短くなった。眠りに落ちるまでにかかる時間は新月の夜に比べて約5分長くなり、深い眠りに落ちている時間は平均で30%減った。
さらに、眠気を司るホルモンのメラトニンの分泌量を調べた結果、満月が近づくにつれ、メラトニンの分泌量が減ることが分かった。
カヨチェン氏は「人の睡眠およびメラトニンの分泌量は、満月までの日数に大きな影響を受けることが分かった」と解説する。満月が睡眠に干渉する理由は不明だが、脳内時計が何らかの形で月と同調しているのではないかと推測している。
人間の睡眠と月齢の関係についての研究についての記事です。
満月の日と新月の日で睡眠時間が20分変わるという実験結果が出たそうです。
まだ、なにゆえに満月の日に睡眠時間が少なくなるかは解明されてませんが、どうやら人間も月の影響を確実に受けているようですね。
実はわたしも、満月の手前の月齢14歳くらい月がとっても苦手で、浴びすぎると寝つきが悪くなります。青白くてギラギラしていて眩しすぎる月に神経が逆立ったような感覚になるのです。(オオカミ男みたいですね。)
パリに住んでいた時は、エレベーターなしの8階に住んでいて東西に窓があって、パリが緯度が高いのもあり(サハリンくらい)夏至の頃なんて月が真横に夜通し進むので本当に眩しすぎて寝不足になってたりしてました、、
その時のパートナーに「満月前の月が眩しすぎてねれない、、」と言っても理解してもらえず。なので、この記事を読んだ時に私だけじゃなかったんだぁと安心しましたね。
月齢15.5歳くらいを過ぎると金色の月に変わって、逆に安心して観れるんですけどね、、
月の色も月齢によって変わるんですよ。ぜひ観察してみてください。
生理的な影響をもたらすということ。
心は、感情という機能を持つ身体の一部です。
月は、そんな心という身体への働きの強さから「内面と感情」の天体として定められたのでしょう。
古代人はもちろんこのような実験などしていませんが、元々西洋占星術は、自然科学の分野の一部で、天体が人間や国家に与える作用を研究するものでした。
そんな摂理に古代人が気づいていたと思うと夢が広がるものです。
また月のホロスコープ解釈法の解説を書く際にはそんな月についての考え方を書きたいと思います。
本日はこのあたりで。