10天体の影響力関係

【10天体の影響力関係】
 
10個の天体はホロスコープの上で様々な関係性を演じます。
いわばホロスコープという舞台の上で踊る役者さんたちです。
 
役者にはキャラクターがあり、そこには影響関係があります。
この項ではその影響関係の基本的な理論を説明します。
影響関係につきましては以下の要素が「強さ」となって表面化します。
 
アスペクトのタイトさ
 
②天体の関与数
 
③天体の優劣関係
3-1 ベネフィックとマレフック天体
3-2 天体の位置と優劣
 
【1】アスペクトのタイトさ
天体の作り出す角度(アスペクト)がタイトであれば、タイトであるほどその影響は表面化しやすくなります。役同士の人間関係の分かりやすさというところでしょうかね。ノーアスペクトの場合は干渉を受けないかわりに、表面化もしにくくなります。
 
【2】天体の関与数
天体が多く関与すればするほど、その天体同士の影響力は強くなります。役者がいっぱい関われば関わるほど華やかになるという感じです。
例えば、シングルチャートにて起きたグランドラインという特殊アスペクトでは天体が最低4つ関わることになります。
10個中4つですから、相当な割合ですよね。本人に大きな影響を与えていることは明白です。
 
【3】天体の優劣関係
 
役ごとの力関係と捉えてください。各々のキャラクターごとにお話しに関わり方が変わります。
 
 
【3-1】 ベネフィック(benefic)とマレフィック(malefic)天体
10天体は大きく分けて二つの天体に分けることが出来ます。
 
ベネフィック天体(有益な:benefic)
太陽、月、水星、金星、木星
直訳では有益なという意味になりますが、意訳的に考えると「穏やかな」「優しい」といったニュアンスになります。
本人の性質などに見える部分影響する天体が多いのが特徴です。シングルチャートにてベネフィック天体同士がソフトアスペクトを組む場合、その人のチャームポイントとなる場合が多く見られます。
 
マレフィック天体(有害な:malefic)
直訳では有害なという意味になりますが、意訳的に捉えると「激しい」「厳しい」といったニュアンスになります。
本人の外側に属する環境などに影響する天体が多いのが特徴です。シングルチャートにてマレフィック天体が太陽などのベネフィック天体にアスペクトを組む場合、ハードの場合はその人のウィークポイントになって強く影響が出ることが多いです。
(逆に言えば克服したとき、その人の強みにもなります)
 
 
【3-2】天体の位置と優劣
 
太陽系内側天体<外側天体となります。
考え方としては太陽(本人)をのぞく天体が地球から見て遠ければ遠いほど強く影響を与える天体となります。
優劣の基本は以下の通りとなります。
 
太陽≦月<水星=金星≦火星
 
ダブルチャートの分析においても外側天体の影響を重点的に解釈していきます。
外側の天体の方が公転周期が長いため、長期間にわたって影響を与えると解釈するためです。
シングルチャート、ダブルチャート双方においてアスペクト解釈する時、影響力の強い天体が形容詞的な役割を果たすと捉えます。
(ex.土星と太陽のコンジャクション=自制心(土星)のある太陽)
 
また外側の惑星にマレフィック天体が多いことから、太陽や月などに影響が与えられる場合はインパクトのあることが多いです。
冥王星においては持続的に影響するというよりは、0,100のインパクトの強さを持って影響します。