復縁するひと、できないひと、新しい恋をみつけるひと、できないひと~失恋の効能と恋する怨霊の非ススメ~

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復縁するひと、できないひと、新しい恋をみつけるひと、できないひと

~失恋の効能と恋する怨霊の非ススメ~


やっぱりこの業界でお仕事していると、「失恋した、、復縁したい」というご相談でクライアントさんも少なくはないのです。みなさんね、この世の終わりのような顔をしてらっしゃります。。

 

大切なパートナーと何らかの理由で別れてしまったとき、そのショックはとてつもなく大きいものです。関係性を深く作れば作るほどそのダメージは大きくなりますよね。本日は失恋したあとの人の精神状態をケースに分けてお話ししつつ失恋の効能と非怨霊化のススメについてお話しようと思います^^


失恋の効能

失恋とは何か。
失恋(しつれん)とは、恋する相手への気持ちが成就しないこと。また、恋愛が何らかの形で終止符を打たれることである。その形は様々だが、多くの人は、深い悲しみとショックに陥る。対義語は得恋(とくれん)。
だそうです。

 

大きな失恋したあとのこと。
みなさん、おおよそ半年くらいかけて3通りの状態に変わっていきますね。

 

  • 新しい恋(生活)をみつける
  • 心機一転に復縁する
  • 怨霊ちゃん化する


実は”失恋の効能”とは、失恋した時間は「自分を見つめなおす」ためにはものすごく良い時間なのです。


こんなに激しく感情が揺さぶられることってなかなか人間ないものです。

そして失恋するのには理由がある
このとき、しっかり自分を見つめなおして変わってった人は開放感と共に良い人生に出会っているなあと感じますよ。

 

どっちにしても楽しいのは上記二つ。やっぱり問題になるのは三番目の怨霊ちゃん化です。これは間違いなく、何もかも絶望状態のままなんです。

お客さまでそんな感じで「復縁したい」って来る方は約60%の確立で怨霊ちゃん化が始まっています。それはどういう状態を指すのかを書いていきます。

 

怨霊ちゃんとは?
”感情が暴走した状態”

相手の感情や状態が見えなくなっているのです。ものすごいショックですからね。つまり、急な喪失から、怒りと悲しみが混ざりあって自我を失っていった状態を指します。

 

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泥眼(でいがん) | 面友会

 

能面にも”般若”という面がありますけどこれは完全に怨霊化した状態で、”怨霊ちゃん”の状態は”泥眼と般若のあいだ”だと思います。

泥眼は霊と人間のあいだを表現した面で、眺めているとなんとも悲しそうな表情をしています。泥顔の白目は金で塗られています。これは遠くから見た際に涙をたくさん溜めた状態を表現しているそうです。泥眼の彼女はそのまま気持ちを溜め続けて怨霊化してしまうのでしょう。古典は私たちに人間の普遍的な営みを教えてくれます。多くの女性が恋に破れて悲しむ感情を経験し、苦しんでいるということでもあるのですね。。

 

最初はいいのです。いっぱい悲しむだけ悲しんで、泣いてともかく泣いて。自分の気持ちをたくさん表現することが大切です。

なぜなら、もし「復縁したければ・新しい恋をしたければ、心穏やかにしてひたすら待つ」ことが大切なのです。
あとね、そんな感じでお別れになってしまったのにはきっと「理由」があります。前に進むには感情をまず落ちつかせてから行く必要があるのです。

 

そして”理由”がなければ、
あなたと離れたいと思わないですからね。

そんな部分を反省して、自分をじっくり成長させる時間にすること。そうやって、自分の足でしっかり立って成長していった先に”いい感じな未来”が彩られていくのですよ。

 

私も三年間付き合って結婚も考えていた彼に別れを告げられたことがあります。

実はその際にたくさん慰めてくれた女親友(旧)がいたのですが、
彼女は「たくさん泣いて、いっぱい感情を表現するといいよ」って言ってくれたんですね。

ここまでは良い話です。

 

でもね、このあとが現実はドラマよりも奇なりなのです。

その彼女が突如として”元彼と3週間後くらいに付き合い始めた”のですよね。

「女怖えええぇーーーーー、女の敵は女だ、、、」
あちら(男)からわざわざ「付き合いだしました」と連絡してきた時には、アラサーで、もういい年なのに良くやるわと思いました。泣笑。

そして、わたくし怨霊ちゃん超えて一気に”般若”になるところでしたよ。
なりかかってたかもしれません。。
まあ、ここまで激しいことがあると、どうしても感、でてきますけどね。トホホ。。笑

 

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上の画像が一番精神状態が危なかったときのまるもえです。
表情があんまり無い、、まさに泥眼みたいな顔ですね。

そんなときに私がしたことは、ともかく冷静になって自分自身を分析していくことだったのです。


分析していくなかで、”なぜ女の子は怨霊ちゃん化しやすい”のか、怨霊化しやすい人の傾向がわかってきました。

怨霊ちゃん化=
失恋が悲しみで済まない人間。
そのなかで回り続けてしまう人間。

 

そこには「自分の自信の無さ」を恋愛で代替して埋めていた可能性が高くあります。「彼が居るから」「彼が居たから」。そして、そんな自分から”自力で変わる勇気”がないだけなのですね。

 

果たして、その時の私は自分の足で自立する、自分に自信を持って立っていたでしょうか?

 

今、はっきり言えることはその時のわたしは、まだそういう状態じゃなかったのです。私は失恋した感情に、自分自身の弱さに向き合うことへの恐れがあることに気づき始めたのですね。
そしてどこかで、恋愛にエクスキューズしていた部分(救済を求めること)が多かったことに気づいたんです。

恋にエクスキューズ(救済を求めること)には要素があります。


もし、これを読んでいて失恋に沈んでいる乙女のみなさまがいたとしたら当てはまることが無いかチェックしてみてください。

 

  1. 自分に対する自信は”相手と付き合っている自分”にありませんでしたか?
  2. 金銭的・物質的な部分を相手に依存していませんでしたか?
  3. もしくは自分が賄うことに役割を感じていませんでしたか?
  4. 相手を感情面で親の代わりにしていませんでしたか?
  5. 自分ひとりで楽しむことが出来なくなっていませんでしたか?
  6. 相手に自分の(未来の)自己実現を託していませんでしたか?
  7. 私の自信は周りの評価でしか得られないと思ってませんか?


この項目は、相手に対する依存度と自己同一視、自尊心の低さを計るための基準になります。
2つ以上当てはまる部分があったら、ここで変わらないと、また同じ事の繰り返しです。

 

自分の中の相手に対しての割合が大きければ大きいほど、そして人生に対する委ね方が大きければ大きいほど喪失のダメージは大きくなります。
その喪失の不安は彼の喪失の不安だけじゃありません。あなた自身の"自尊心"を失ったことが大きな不安に繋がっているのです。

 

そして、あなたのエクスキューズは恋愛でしか実現しない不安定なものでは決してないのです。


あなた自身が、自分の人生をまっすぐ見て、自分を認めて地道に歩いていくことが、過去よりもずっと良い現在へ。つまり未来の清々しい風景に繋がることになります。
明けない夜はありません。
明けの明星=と共に朝はやってくるのです。西洋占星術では"明けの明星"つまり"金星"は愛・美・喜びの象徴です。

 

そして、歩いていった先にまた彼と出会ったとき。その関係はそんな悲しいものには絶対なりません。うれしいことだってたくさんありますよ。
今よりずーーーっとね!

 

自分自身がパートナーのどんな部分に依存していたかを紐解くことは、自分自身の道を歩くための一歩になるのですね。

 

①それは、自分に対する自信は”相手と付き合っている自分”にありませんでしたか?
③もしくは自分が賄うことに役割を感じていませんでしたか?
⑤自分ひとりで楽しむことが出来なくなっていませんでしたか?
⑦私の自信は周りの評価でしか得られないと思ってませんか?

 

→私に対する基礎的な自尊心が低いのではないでしょうか?自分が自分に尊敬できないから過度に相手に求めるのです。
→自分の評価を自分で見つめること。つまり自分の判断に責任を持つことを恐れ、防衛的になっていませんか?

 

=なぜ、自分の自尊心が満たされないのか。思い出してみてください。その原因はもっと過去にあるかもしれません。

 

②金銭的物質的な部分を相手に依存していませんでしたか?
⑥相手に自分の自己実現を託していませんでしたか?
→お互いの役割を考える上で自立は大切なことです。それは自分自身の人生に責任を持つことです。
相手の人生が相手のものであるように、あなたの人生もあなたのものでしかないのです。

=自分で生きることは人としての誇りにつながります。何を失うことをあなたは恐れているか考えてみてください。


④相手を感情面で親の代わりにしていませんでしたか?
→確かに相手によって解消していく部分は大きいのです。しかし、相手はあなたの親ではなくパートナーなのです。

=親子関係や幼少期の大人との関係に欠乏はありませんでしたか?思い出してみてください。

 

実は、この内省は別れた原因を省みることにつながっていきますし、未来に向けて歩き出すヒントになります。そのヒントを見つけて、”自分で”少しずつ歩んでいくのです。少しずつ。すこしずつ。

 

おそらく①~⑦はあなたの「こころの絡み」になっている部分になっていることでしょう。この部分はじっくり自分で見つめて、対話をして、現実にアクションしていくことで溶けていきます。

そして、実はわたしはこのような部分を西洋占星術師として解いていくお手伝いをしているのですね^^

 

失恋の効能は”自分の”未来のために自分を振り返ることができることなのです。
すてきな未来は信剣に生きた今の延長線上にありますからね。
今を見なくては始まりません。

 

怨霊化の非ススメ

なぜ、怨霊ちゃん化するか上記の流れからお話いたします。端的に言うと、
「現実の直視の拒絶」
「自尊心の欠落の問題」
が合わさったときに怨霊ちゃん化が起こると考えられます。

 

失恋の事実は変わることはありません。自分で現実を受け止めて変わることを恐れて、過去にすがり付こうとしつづけた結果、怨霊ちゃんが完成されます。
下図のようなパターンが怨霊ちゃんの思考回路です。

 

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過去というのは(→付き合っていたころの思い出≒復縁)
つまり甘い夢を自分の未来へすり変えているだけなのです。未来は過去とはまったく違うものです。同じことはもう二度と起こらないのです。

 

つまり、復縁を先に見据えるとしても、理由がある別れの先にある復縁は、 今の私が変わらない限りはまずないのです。私は自分の痛い経験からも甘い事を言う事は良くないと思っていますから。だからこそ厳しい言葉を綴ります。

 

そして、すぐに人や現実は変わりませんからね。最近復縁した友人は半年かかったと話していましたしね。そのあいだはひたすら内省することに努めて、自分から連絡を取ることをやめたそうです。

 

確かに恋は自分自身に大きな自信を与えてくれるものです。お互いを信頼して関係性を築いていくことですからね。

今それを失ったとしても、過去もあなただけのものですし、待っている未来もあなただけのもの。


だけれど、未来は失ってしまう可能性があります。それは、あなたが怨霊ちゃんになって過去にとり憑いてしまったときなのですよ。わたしも、件のことで怨霊化しそうになったとき、過去にとり憑きそうになっていました。

 

幸せでしたからね。よーく考えていったとき、その過去は繰り返せないことがわかってきたんです。
なぜって未来に発展させるには、もっと自分自身が強く自立する必要性があったんですね。特に経済的な面で。その時に、あ、このままじゃ私ダメだって。思ったのです。心が痛いけれどさようならだ。と。

 

私の相手はクラシック音楽に携わる人間だったのですが、まだ私も彼もどちらかが支えていけるほどの経済力も余裕もなかったんですよね。
実は彼は私費でフランスに留学していたのですが、その際に経済的にかなり困っていた時期がありまして、なんとか助けたくて私も当時はコンペで賞を何個かいただいたり、芸大の大学院に在籍していたので、国費試験に挑戦しパスして留学しました。それが終わって私が帰国し、また準備をしようとしている最中の別れ話でしたね。まあ、私の場合はなんでも自力でやるしかないのですが、新しい相手の女の子は裕福なお家の子なので彼も私よりかは安心でしょう。

そして、まだ名もない彼が生きていく上では女性の助けがないと、彼は仕事をもらって生きていくことが難しいことにも気づいたのですね。
あー、私いない方が良いだろうし私も無駄に気を使わなくていいからストレス溜まらないわ。って。だからね、ぜひ幸せになっていただきたいです。

 

そんな中で内省していくと、自分が完全に自立することの大切さに帰結するのですね。
自分が向き合って戦うことから逃げて「彼が救ってくれる」という甘い夢に浸って居たかっただけだったんです。
そして、相手の価値観と自分の価値観の決定的な違いに気づいたんですよね。
あ、この相手とは復縁ないわwって。(お互い経済面で負荷をかけることなく、自立して走りあえる相手じゃないと上手くいかないってね。)

 

 

そのときにやっと私は前を向いて、自分の人生を歩いていこうって思いましたね。


おかげさまで、最近は仕事ばかりしてますが、充実感もありますし、ちらほらデートのお誘いもあったりして息抜きとして楽しんでいます。見渡すとすてきな人っていっぱい居るんですよね。とか言ってみたり。。うふふ。失敬。笑

 

なによりも、自分が甘い夢の救済ではなくて、今という現実に向かって眼を開くことができることが一番のよろこびなのです。

 

もし、今悲しみにくれている方がいたら、怨霊になる前に"まるもえのところ"までぜひ話しに来てみてくださいね。

悲しむことは、今を見つめていくためにとても大切ですから。

 

その先に、未来への宝物は隠されています。そして、元気になるお手伝いさせていただければ幸いです。私がプロとして願うのはあなたの幸せです。

あなた自身が生み出す幸せです。

 

そうやって、自分が変って歩んでいった現在の先に、、

 

また、彼と会ったときは新しい関係があるかもしれません
or
すてきな別の王子さまが笑っているかもしれませんからね!

 

そんなわけで、まるもえは
”非怨霊ちゃん化をおススメいたします”!


本日はこのあたりで~

まるもえお誕生日48星座占い 太陽 おうし座1〜7°

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Happy birthday!
Joyeux Anniversaire!

 

4/20~4/27生まれのみなさまお誕生日おめでとうございます。

毎週水曜日はまるもえより
お誕生日の方の太陽星座から2017年のプチメッセージをお届けします。

 

【4/20~4/27生まれの方の2017年メッセージ】

瞬きしているのおうし座1°〜7°


瞬きしているおうし座のみなさま。

春もすすんで若葉に眩しくなる4月の後半。
命の芽吹きに胸を躍らせる季節ですね。

そんな春めく光なか生まれた
瞬きしているおうし座1°~7°のみなさん。

そんな4/20~4/27生まれの方の2017年は、
後半にかけて気が緩みやすい1年。

 

ついつい、いつもより慎重になれなくて

油断しやすくなってしまいます。

ちょこちょこ食べ過ぎてしまったり、

遊びすぎてしまったりとおおらかになりすぎてしまう傾向があります。

 

食べ物や美しいもの大好きなおうし座さんとはいえ、☘️🎂👌

何事も適度にしましょうね〜笑

 

みなさまにとって、ステキな一年になりますように。


まるもえ

 

本格的なホロスコープ(西洋占星術)はこのほかあわせて10天体を使った、オーダーメイドの占星術となり、少なく見積もっても12星座^10天体で6191764224通り=61億通りから解釈するため、精度が高くなる分、読み手の力量が直にでる占星術です。一般的な12星座占いはこのうち太陽だけを使用した=太陽星座占いで、ざっくり占いなのです。毎週【まるもえのお誕生日48星占い】はこの占いを細分化して48星座占いにしたものです。


まるもえの個人鑑定はこちらから

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まるもえ西洋占星術における個人チャートの読解法。 【トランジットのグランドトラインとカイトの考え方】ケーススタディ:浅田真央さん

まるもえ西洋占星術における個人チャートの読解法
【トランジットのグランドトラインとカイトの考え方】

ケーススタディ浅田真央さん

 

西洋占星術のセッションをする際のチャートの読み進め方は占星術師ごとにセオリーがあります。
専門的な占星術の記事を書いている今日この頃、ゆっくり書き溜めていますので更新は遅いのですが、占星術をお勉強されているかたや、現役の方のご参考になれば幸いです。

 

まるもえのセッションは基本予約の際にチャート作成のデータ(出生情報)を頂きカルテを作成します。
今回はその中でも特殊アスペクトといわれるグランドトラインとカイトの考え方についてお話します。


【グランドトライン、カイトとは】


グランドトラインとはホロスコープ上で三つの天体がトラインを2方向に形成しあった正三角形のアスペクトを指します。

 

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上記の図のような状態です。orbは±3°とします。


完全調和や吉相といわれておりますが、個人のネイタルチャート上で出来る場合、トランジットで出る場合、シナストリーで出る場合で意味合いは異なってきます。

 

本日はトランジットの二重円チャートに出る場合を想定して解説を書いて参りたいと思います。
まず、グランドラインの基本的な捉え方はこの相を組むことによってその部分の「動き」が非常に「多く燃料を持っている」と捉えます。
燃料と書いたのは、グランドトラインが出るとき、具体的な行動に出た場合にその燃料が燃焼され、現実の出来事の起爆剤のようなものになるというニュアンスです。


グランドトラインのネイタル天体1点を起点にオポジション【カイト】やスクエアを組む場合、その方向に本人が動いた場合、その影響は表面化しやすいと捉えます。

 ほかにハードアスペクトの強いテンションがかからない場合は大きな兆候としては感じにくい傾向にあります。幸運とありますが、燃料が多くても適切に使わなければ宝の持ち腐れにもなりますし、逆に使い方を間違えれば危険なものにもなりますね。何事も穏やかなことが幸せとも捉えることももちろん出来ますが、現代社会においては変化を多く望まれる部分があるため、このアスペクトの乗り切り方が大きなターニングポイントとなっていることが多いでしょうね。

 

⑴グランドトラインの強さ

ネイタルのトラインに対してトランジットの天体がグランドトラインを組む場合は下記の天体をカウントします。各天体の周期からおおよそ影響する日数を()に記してあります。

 

内惑星はグランドトラインにおいては非常に早い動きになるので考慮に入れません。また、公転周期の遅い惑星ほど強く働くことが多いと捉えます。トランスサタニアンは考慮に入れないという古典的な占星法もありますが、わたしはトランスサタニアンにも重きを置いて解釈しますね。

 

 ⑵グランドトラインの計算式

グランドトラインの性質を読むときは下記の様にして読解していきます。
この3つの要素をブレンドしてグランドトラインの性質を見極めていくことができます。

(※サイン、ハウス、天体の細かい解説については今回はについては割愛させていただきます。)

①サインの4元素(火・土・風・水)
×
②構成する天体
×
③影響するハウス

 

特に重要なのが②と③になります。関係する三つのハウスのブレンドと、天体の組み合わせ、ネイタル側が持っているトラインの要素をどのような方向に展開されていくかを読むことによって具体的な事象に対する影響を予測していきます。これは実例があったほうが良いので次の項目で実例を挙げたいと思います。

 

 ⑶ケーススタディ

 

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こちらのチャートはちょうど2017年4月競技選手としての現役引退を表明し、プロ転向を発表したスケート選手、2013年4月の浅田真央さんのチャートになります。出生時間は浅田真央さんについて書かれた「浅田真央さらなる高みへ」吉田順著の本よりお昼過ぎという記述から引用しています。

 

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浅田真央さんのチャートは下記のようなグランドトラインを組んでいます。

 

①サインの四元素

火:男性的 表現する 発信する

 

②天体の構成、③ハウス

・N月:欲求、感情 

12室 隠された部分、病気


・N木星:発展、楽観 

8室 相手の価値、恩恵 生死


・T天王星:変化 革新 

3室コミュニケーション、考え方

 

カイトの状態
・N火星 行動 活力 

6室 勤労、奉仕
※月とのオポジション=闘争心、負けん気

 

このような情報を挙げることができますね。さてこの要素をブレンドしていきます。


月×木星×天王星

「自分の感情や欲求に対して開放的になるような変化の燃料」と捉えます。


12室、8室、3室は

「(社会的に)隠された部分について相手に対してコミュニケーションを取る」

という動きと捉えます。

 

トランジットの天王星が3室おひつじ座(変化・コミュニケーション・考え方)にあたるので、特にこの動きが強く働きやすいと考えます。


2013年4月浅田さんは、疲労から発症した腰痛が悪化などを理由に「ソチオリンピック」を期に引退することを宣言しています。しかしながらこの後、グランプリシリーズで優勝するなど輝かしい成績を残します。
彼女にとって、激しいプレッシャーのなか「区切り」を提示することは物凄い勇気が必要な事でしたでしょうし、大きくメンタルに影響したのでしょう。

 そして、また大衆の期待を背負って戦ったソチオリンピックの結果。彼女にとっての「勝つこと」と「引退」を意識した「戦うこと」を意識し変化していくことが大きな運命の流れのようになって連なっていくとも考えられます。

 彼女のグランドトラインの場合は月と6室火星のオポジションがあり、カイトを形成しています。グランドトラインはオポジションの動きを大きくするもので、その出方はとても激しいものとなります。

このアスペクトは勝負においての闘争心の象徴と読み解けます。感情(プレッシャー)を開放することでより勝負に集中できたとも言えますね。また、勝負にこだわることによって逆に変化を求められる。この天王星アスペクトは2013年頭から入り始めてソチオリンピックのあった2014年2月頃まで影響しています。

 

 

このようにしてグランドトラインはその人の人生にとって大きな流れを起こす燃料ともなりますし、その流れを分析することで大きな流れを俯瞰することも可能です。
浅田さんはソチオリンピックの際にテンションの強いアスペクトを張っていたですが、今回はその説明は割愛させて頂きます。


(真央さん、選手生活おつかれさまでした。お茶の間から真央さんの戦う姿を見て沢山の勇気と感動をいただきました。プロスケーターとしてもより一層のご活躍を楽しみにしております!)

 

いかがでしたでしょうか?
私は過去軸に重きを置いてこのような象徴的なアスペクトが起こった時期を対話に用いていきます。


それが本人にとってどんなことだったかを話していくことで、今を強く意識していく材料となるのです。

 

また、リピートのクライアントさんにおきましてはネイタルチャートの情報は多く対話を通してストック出来ているので、トランジットを読んでいくにあたってより詳細に対話することが可能となります。

 

トランジットにおける具体例や考え方はまた別の機会にでも更に出せればと思います。

 

実は私も現在、T海王星とN冥王星、N月のグランドトラインにN土星、N海王星がカイトを組んでいます。この仕事を本格的に始めたのは実はこのアスペクトが強く出始めてからでしたね(笑)自分のはあまり読まないんですよね。その解説もそのうち(もっと成果が出たら)書きましょうか。笑


本日はこのあたりで~

 

 

 

 

まるもえお誕生日48星座占い 太陽 おひつじ座23〜29°

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Happy birthday!
Joyeux Anniversaire!

 

3/12~4/19生まれのみなさまお誕生日おめでとうございます。

毎週水曜日はまるもえより
お誕生日の方の太陽星座から2017年のプチメッセージをお届けします。

 

【3/29~4/4生まれの方の2017年メッセージ】
蒸気機関のおひつじ座23°~29°

蒸気機関のおひつじ座のみなさま。

 

桜を皮切りにどんどん花が咲いて、
たまに寒い日もありますが生き物たちの声が聞こえてくる季節ですね。

そんな時期に生まれた
蒸気機関のおひつじ座23°〜29°のみなさん。

そんな4/12~4/19生まれの方の2017年は、
一生に1回の大変化の1年

実はこの変化は年明けあたりから始まっている方もいるのですが、
84年に1度の大変化yearです。


かなり能動的な変化なので、蒸気機関のおひつじ座らしいスピーディーな動きをしていることでしょう。

 

仕事、恋愛、結婚、環境、、etc

様々な面で人生の転機を迎えることになります◎

 

今までの自分から大脱皮する星回りなので
ぜひぜひ素敵なメタモルフォーゼをしてくださいね☆

 

みなさまにとって、ステキな一年になりますように。


まるもえ

 

 

本格的なホロスコープ(西洋占星術)はこのほかあわせて10天体を使った、オーダーメイドの占星術となり、少なく見積もっても12星座^10天体で6191764224通り=61億通りから解釈するため、精度が高くなる分、読み手の力量が直にでる占星術です。一般的な12星座占いはこのうち太陽だけを使用した=太陽星座占いで、ざっくり占いなのです。毎週【まるもえのお誕生日48星占い】はこの占いを細分化して48星座占いにしたものです。


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まるもえ西洋占星術における個人チャートの読解法。ホロスコープ例

【まるもえ西洋占星術における個人チャートの読解法。ホロスコープ例】

 

実際の西洋占星術のセッションをする際のチャートの読み進め方は占星術師ごとにセオリーがあります。
まるもえのセッションは基本予約の際にチャート作成のデータ(出生情報)を頂きカルテを作成して行なっております。
本日はセッション前に作成するネイタルチャートのカルテを想定して、まるもえ自身のホロスコープ分析を書きたいと思います。占星術をお勉強されているかたや、現役の方のご参考になれば幸いです。

 

60min程度のセッションの場合は初回の場合、天体のバランスなど基本的な部分に加えて象徴的なアスペクト(相)を時間軸に合わせて4~5要素用いた対話を行います。また、その要素から本人の妨げ(ハートの絡み)になっている回路や、逆に強みとなっている回路(育っている星)を対話を通しつつ洗い出していきます。この、ハートの絡みと育っている星の二要素が個人を形成しているということに着目して、その起因となる出来事や感情をほどきます。

 

まるもえの占星術セッションの目的は過去からの文脈の「ハートの絡み」開放していくこと、「育っている星」を自覚すること、この二要素からステキな未来を一緒に考える対話することなのです。

 

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ここからは自分ごとですが、私をクライアントMとして書いていきます。
上記がホロスコープとなります。

 

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  • 天体のバランス

クライアントMは7~10室に内天体が集中していることが伺えます。また、同様に4室に3天体が集中しています(うち天王星逆行)、2室の冥王星も逆行。このことから10中8天体がMC側に向いており且つDSC側に天体が偏っていることが伺えます。
対人に対して外向型、他者中心思考(パブリック)型の性質が伺えます。
また内天体が全てMC側ということから自然な性質として外向型(社会)に向くように形成されており、IC側の3天体がトランスサタニアンおよび土星なことから、クライアントMの内向性は外的要因として人格形成やスキルなどに係わっていたことも伺えます。

 

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  • 太陽の状態

クライアントMの太陽はおひつじ座22°、金星24°とのコンジャクションから華やかであったり目立ちやすい印象を受けます。金星は品位が傷つく場にありかつ太陽のコンジャクションしており、若干過剰な少女的さや姫様のような女性性を持っています。またおひつじ座の支配天体の火星はふたご座にあり太陽とセキスタイルを組んでますので、勇敢かつ男性性の強い一面や、なおかつ情報やコミュニケーションに対しての反応速度が活動的である傾向にあります。女性としては、コントラストが強い女性性と男性性の二面性を持っていることが伺えますが、7室に太陽、金星、水星があることや、調和的なテンションのため対人に非常に明るい性質や印象を与える性質となるでしょう。また配偶者やパートナーによってその性質が強く強化される部分が強いためその点もセッションのポイントとなります。

 

  • 月の状態

調和的なテンションを持つ太陽に対して、クライアントMの月(心)の状態は非常に強いテンションに晒されています。かに座14°の月は本人が情緒的な安定を非常に望むことを指します。しかしその月に対して非常にタイトに土星海王星オポジションの関係をとっています。4室の土星海王星山羊座でコンジャクションしておりますので「(内)社会的な抑圧」「現実的思考」を意味し、月は10室にあることから本人にとって、社会的立場を安定させることということが強い欲求であり非常に強いテンションであると予測されます。このテンションに対する本人の状態や向き合い方がセッションのポイントです。また月、土星冥王星のサインと支配星が一致するのでこの性質はかなり強烈な個性であり、強みとなる要素と取れます。

土星オポジションは男性的な性質で、強い感情の封鎖を指し、海王星オポジションは女性的な性質で、精神の過敏さや神経質さを表します。ここでも相反するような二面性が重なります。月は幼少期を指すため、おそらく幼少期の経験からこの性質は非常に現実思考でドライな一面や、感情を出さない一面に育っているもしくは、育っていない状態では蓋をされた抑圧的感情である可能性を指します。これは本人の対話のなかの精神状況から判断して掘り下げることにします。

しかしながらこの関係に2室のさそり座の冥王星が月にトライン、海王星土星セキスタイルを組んでいることから、その抑圧に対する脅威の回復力を持つ精神力やストイックさを補助的に持つことが伺えます。その精神力は”自己価値”や”財”を表す2室にあることから仕事上において起動する回復力となりますし、月は10室なので上記の性質を生かした職種においては、情緒的安定へのモチベーションがかなり高く働くことが分ります。

 

  • 月と太陽のバランス

クライアントMにおいては月と太陽がスクエアでないものの、決して調和的ではない性質を持ち合わせています。二つの性質のすりあわせが自己実現において大きなエンジンになるカギであり、一方で障害にもなりやすいと予測されます。特に月のテンションが大きいためこの要素の育ち具合がミソとなってくるでしょう。交差点MPは双子座11°付近となるので9室の木星や火星の傾向にも注目する必要があります。9室は海外・国際関係のハウスです。

 

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  • 土星、ノード軸の状態、MCIC軸の状態

クライアントMは4室(家族)に多くの強いテンションを持つことから、その原因を探るためにノードと土星の状態を観察します。土星に対しては前述の通り。IC軸SAはおそらく1歳ごろに天王星とコンジャクションしていますので、ここにおいて家族関係が大きく変わったと予想されます。ノード軸とこの天王星セキスタイルを組んでいることから、内的にはポジティブな変化であったことや、家庭環境がユニークだったことも予想されます。しかしASCと天王星のスクエアから、この変化は本人にとっての自覚的または自己表現にとっては働きかけない存在だったと予想されます。同時に土星に対してもSA海王星が同時期にかかることからこの変化は本人の月にとって非常に大きな影響であることは間違いありません。またノード軸は9室(海外、移動)メジャーアスペクトをほかに持たない木星とスクエアを組むことからテンションを伺うことが出来ます。この点も大きなポイントとなります。


以上の5要素から、本人のセッションのポイントが導き出されます。

 

クライアントMは社会面にかなり外向的かつ他者中心思考(パブリック)型の性質を持った人物像です。

 

  1. その欲求やモチベーションは職業的な社会的自己実現にかなり比重を置いていること
  2. 現在の自分の自己実現におけるに二つの性質のスムーズさに着目した洗い出し(太陽の二面性、月の二面性のすり合わせ)
  3. パートナーになる場所に多く星を持つためその兼ね合い
  4. 家族面での自己形成の振り返り

という観点に絞れていきます。


このような感じで、わたしはクライアントさんのセッションの内容にカルテを制作しながらアタリをつけていきます。
これは船の上の魚群探知機でクライアントさんの中に広がる海をながめているようなもので、セッションで出てくる情報や方向性で深まっていく方向は人それぞれ変わっていきますが、その対話の中の方向に向かって一緒にでダイビングしていきます。

 

 

いかがでしたでしょうか?
さらにトランジット天体の要素も含んだセッションとなると、この倍以上の情報処理を行います。情報過多気味なのですが、それが西洋占星術の醍醐味でもあります。こればっかりは向き不向きなのですが、まるもえはクライアントさんの情報処理に実はかなり喜びを覚えてしまっていたりするのですよ。
どこにお魚が居るかなと想像すると、お会いすることが楽しみになります。マニアック気質なのは性ってやつですかね。


ちなみに、実は太陽の位置を見てわかるようにまるもえは明日が誕生日です🌟。また、トランジットの読みに関しては別の機会に記事を書きますね!


そして5月末より、まるもえの西洋占星術のワークショップ型講座がはじまります。この講座では、はじめて西洋占星術に触れる方向けに生活に活かせるようなワークシートを使用したポップで親しみやすい講座を開催します。

 

ぜひぜひお問い合わせくださいませ~

本日はこのあたりで~

 

 

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【「恋する乙女」と「恋する怨霊ちゃん」、恋愛は女を二つに変える】

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【「恋する乙女」と「恋する怨霊ちゃん」、恋愛は女を二つに変える】

 

このお仕事をしているとやっぱり恋愛の相談もなかなか多いのです。

「素敵なひと現れるんでしょうか?」
「あの人は私のほう向いてくれるのかな」

ってね。みなさん恋する乙女なのですね。

 

と、言いたいところなのですが、、、
まるもえのお部屋にいらっしゃる乙女は
50:50の割合で「恋する乙女」になるか「恋する怨霊ちゃん」になる岐路に立っているかたが殆どなのです。


何件も同じようなお店を回って、悩んでいる方もいらっしゃいます。
みなさん、泣きそうな顔をして、たくさんの緊張やいろんな気持ちを抱えて私のところに会いにきてくださいます。

 

もし私が占い師だったら、結果を伝えるだけで終わらせてしまうんでしょうけど、それは「良い」か「悪い」の結果だけで、半分の確立で「恋する怨霊ちゃん」に向かわせてしまう恐れがあります。

 私としては、それはせっかく私に会いにいらっしゃってくださったのに、それでは

”プロとして本当にナンセンスな仕事”だと思っております。
だって、ハートがからんでしまって悩んでいて解決したいのにもっと絡ませても仕方がないでしょう?


恋する人は恋の先に「ステキな乙女」になることの希望を持っています。
しかしながら、未来に確定という言葉はありません。

つまり、

恋が成就する→ステキな乙女になる。

だと不安でいっぱいになる。

そして、不安ばかりが大きくなっていって日常に差し触りが出てくる。その”不安の色眼鏡”は様々なことを見つめることを妨害します。不安の色眼鏡は”ハートの絡み”とも言います。

 

わたしのしている仕事は心のエステで「心のけんこう体操屋さん」。つまり、ハートの絡みをとっていくことなんですね。ハートの絡みがとれたときに、現実をまっすぐに見つめて未来に自分の足で歩きはじめる


不安に支配されていた五感が開放されると、心がもっと動き出す。自然と心が動いているかたは魅力的なものです。そんなみなさんの心の健康とともに、いっしょにクリエイティブな未来を想像していくことが私の仕事。

その上で、

ステキな乙女になる→ステキな恋につながる
に回路を変えることが大切なのですね。それはずーっと自分の価値につながることになりますからね。ステキなところは人それぞれ違いますし、自分ではなかなか分からないものです。

 

最近、特に飛び込みの恋に悩むクライアントさんにお帰りになられるときに「本当にご縁を感じて来ました」とお言葉をいただいたりするのは、もしかしたら、まるもえのお部屋に会いに来る皆さんはその意味で心の底で「ハートのからみを解いていきたい」という気持ちが大きい方が多いのかなと思いますね。お手伝いに私をお選びいただき本当にうれしい限りです。

 

一人で悶々としていて、同じところをぐるぐる回っているといつの間にか恋する怨霊ちゃんになっていたりします。結構解決の糸口はその辺に出てたりするのに自分で目隠ししているようなものですからね。

 

そして「ハートが絡まりすぎた状態の恋する怨霊ちゃん」は結果的に「すてきな乙女」になりにくいのです。

それは、巡りめぐって自分にも周りにも「ステキな未来」に結びつかない。

もちろん同時に、愛しの彼とも「巡り逢うこと」が遠くなってしまいます。

 

誰しも怨霊ちゃんになりたくって恋したわけではないのです。

きっと「すてきな乙女」になりたくて恋しちゃったのでしょうからね。

そんなわけで、「いっしょにステキになる方へお話しましょう」

って。セッションを始めます。


クライアントさんたちと向き合うことは見えている自分の奥深く、見えていない自分の世界に一緒にダイビングすることです。ステキな恋をするためには、すてきな未来のわたしに今の自分がデートの約束をすることが大切なんです。
わたしが変わらなきゃ、未来はステキに変わりませんからね。


その技法についてはここでは書ききれないので割愛させていただきますが、この「ステキな約束」をクライアントさんとの共同作業で、絡んでいる部分を対話を通して解いていくセッションを行います。

 

その上で、占術は「先人の知恵」の集合体でもありますからとっても有効なのです。

  • 西洋占星術は時間軸をベースにした対話
  • タロットなどカードは象徴を利用した対話

どんな方法を用いても、一番大切なことは「リラックスできる」「守られた空間」を安定して維持することだったりします。あと「音」ですね。対話は声をつかうので、ずっと「安心の声」をコントロールしてまるもえは常に出し続けています。それは、歌っているような感じで。

 

最近はクライアントさんの中には本業のヒーラーさんや、エネルギーワークをされている方も増えてきています。みなさんゲッソリされて傷だらけの戦士みたいな感じでいらっしゃるので、本当に世のため人のため過酷なお仕事をされているんだなあと思いますね。そのような方とは道具を使わないでセッションしています。みなさん奥に入るの得意ですからね^^
(あ、もちろんそれ用の道具も用意してますけどネ。)

 不思議なのがこの仕事はすればするほど元気になるのですね。けんこう体操なので当たり前かもしれないのですが。笑

 

そんなわけで、最近きた高級オーラ測定マシンで、一日仕事はじめと、終わりに自分を測定するとハートから頭の上までのチャクラが大活性化されすぎてる結果になってました。笑。あれまあ。

 

1日の仕事を終えて帰路の電車の中でぼけーっとしておりましたら、心地よいからだの疲れとともにハートがすっごくあったかくなって思わずうるっと泣いてしまうことも多々あります。。(大人なのに恥ずかしや、、^^;)

心が解けた副次的な効果をわたしもいただいているような感じでした。


とはいえ、ハートから上の感覚が活性化されすぎると、身体の疲れを無視し始めるのでちょっと最近は気をつけています。笑
よい修行ってやつなのでしょうかね^^

 

 

そんなわけで
恋に悩み始めたら、それはステキな乙女になる良い機会です。(そして「恋する怨霊ちゃん」にならないように要注意※ですネ。)

 

恋は女性をキレイにしますからね。
みなさまによき恋がありますように。


本日はこのあたりで~

 

 

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疑似科学の現代における可能性と西洋占星術の持つクリエイティビティの可能性について

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自然科学だったものが、疑似科学になったときそれは芸術(文化)に変わります。
正しいと嘗て絶対性を持って信じられてきたものが、人類の進歩によって変化するとき。


それは文化という器に変化して、人々の創造性の器に居場所を変えるのでしょう。

 

現代において私たちは、常に「正しい」とあることに神経をすり減らしているように感じます。

「正しい情報・正しい考え」と「正しさをジャッジすること」固執しなくてはならないという観念に支配され、決断を強いられます。逆に言えば、その正しさに全信頼を置いてしまった瞬間に思考停止に陥ってしまう危険性に隣合わせであるともいえます。それでも、人は考え続けて判断し続けなくてはなりません。

ここに、「創造性の重要さ」が存在します。人が判断する力を失った時、それは同時に現在や未来に対する創造性を失った状態を指します。

 「文化に転進した疑似科学」はこの分野を担う存在になりえると私は感じるのです。

 

例えば、私が「西洋占星術師」をしていることに関してその造詣が深くない方に「占い」という単語を述べただけで嘲笑されることがあります。
非常にそれは遺憾な事でもありますし、日本の占い文化自体がメインストリームの現代思想においては「当たっている」「当たっていない」≒「正しい」「正しくない」でしか評価軸がないことや、「それのみ」を占術の価値として提案することしかしていない技師達自体の業界ブランディング不足問題そのものでもあると私は認識しています。


確かに、太古の時代では物事の判断は占術的なもので行われていたこともありました。

様々な分野での技術が発展した現代においては「占術のみ」にてものごとを判断するのは確かに原始的過ぎますし、それでは愚かな判断を招きかねません。

 

しかしながら、それでも占術が太古から現代においてまで無くならないのは何ゆえでしょうか?

 それは「心や感情」「未来への展望」「関係性」といった「目視できない人間という構造体を”扱う”知恵」を集積した分野であるからでしょう。

 

人は必ず未来に不安を感じるように出来ています。未来に対しての不安を「想像」の力を持って解く事を得意としているのが占術なのです。

 

占術は多くの儀式的な行動とファシリテーター(占術師やシャーマン)の誘導と共に行われます。多くの古来からの宗教は必ずといって良いほど占術を持ちます。仏教の宿曜経、旧約聖書のレビ(司祭者)が行う「ウリム」「トンミム」などの石占術、アラビアの占星術など多くの宗教が占術を禁止しながらもの各々の占術を持つのは、それ自体が人間にとっての重要な効果を持つものであり、政治的な意味で人々にとって大きな影響を与えるものだったからでしょう。


言い換えれば、占術は現代においては「より普遍的な」ものへ変化させることで、「心や感情」といった「目視できない人間という構造体を扱う知恵」を集積した分野にて、人間の不安や感情という見えないものをスムーズに解決する手段として人間文化的な価値を持つ事ができるのではないかと私は考えます。

 

わたしが冒頭のような方に「西洋占星術を用いてしていること」を説明すると、強く興味を持っていただくことが殆どです。それはどういうことを指し示すのでしょうか?

 

それは「人生を感情と共に死ぬまで生きつづける必要がある」 という部分に誰しもが引っかかる部分を持っていることなのではないでしょうか。

 特に不安と言う感情は生物が生存する上で自己を守るための重要な感情です。

しかしながら、この感情は薬でもあり毒ともなる「やっかいな」相手なのです。

 

何処からともなく訪れる不安、突如として降りかかる不安など、この扱いに手を焼いた事のない人間のほうが少ないと私は感じます。

その効能を上手く利用すること=不安との上手く付き合う事で自らの持つ力を存分に発揮し易くすること。それは本屋に行けばすぐ感じ取ることができます。現代における多くの自己啓発分野での書籍の多さ。つまりそのニーズと効果がそれを裏付ける事実であることは明瞭です。

 

そして感情の中での「不安」の解消という分野に関して、占術は古代からの創造性や芸術文化性を帯びて働きかける効果があり、聡明さを兼ね備えたエキスパートたちの存在や研究は社会においての豊かさ提案できる可能性を持ちます。

 その上で、私の西洋占星術を用いて行っているアプローチは以下の三点になります。

 西洋占星術の技法を用いた対話による

  1. 本人の性質の俯瞰
  2. 時間軸の俯瞰
  3. 関係性の俯瞰

 

多くのクライアントが対話を通して気づきを得ます。

そして、あらゆる不安に対して、この3つのアプローチは「本人の気づき」によって解消への道を歩み始める増進剤の役割を果たしていきます。


さらに西洋占星術を用いた対話において、占術のもつ「預言」的な要素≒「生まれる言葉」は人々の創造性に働きかけます。眠っていた言語化出来ていない部分を覚ますようなイメージです。

 占術師はあらゆる象徴を利用して語りかける「詩人的な対話師」であるのです。


その中での「本人の気づき」はクライアントの心の中に響くものと変化し、あるときは情熱的な、あるときは聡慧的な言葉と共に心の豊かさという「生きるクリエイティビティ」に繋がります。

 

つまり不安という泥にまみれた原石を洗っていく作業をすることで人生の豊かさを人は得る事ができ、その人しか持つ事のできない「個性」へと変化させることを目的とすること。"俯瞰する対話"は、遠くから見ているようで過去から未来までに広がる深い海に潜り宝石を発見するような行動なのです。

 

①~③までの俯瞰を様々な技法を用いて、対話の道具として使用できる西洋占星術は道標として、非常に象徴的で創造的かつ構造的に扱えるという強みがあります。わたしの仕事はいかなる場合も、フラットな状態でクライアントの前に佇み、彼らの奥に広がる世界を天体の図と共に「いっしょに眺めること」です。

 

そしてそのための潜在能力つまり、技術を支えてくれるものは西洋占星術と言う「先人たちの知恵」であり「文化」なのです。

 そして私が鍛錬を重ねているこの分野は、同じようにして関わっている紡ぎ続かれる人間の営みである分野、つまり芸術に非常に近しいと私は考えています。

 

「西洋占星術」は「疑似科学」と言われている分野です。(この文章においての「疑似科学」は「過去に科学的事実として公に認知されていたもの」と私は定義します。)

わたしもそのクチだったのですが、「科学的に」という言葉をつかって、色々なことの「正しさ」に固執したくなってしまうこと。それはナンセンスな使い方をしていることが殆どと言えましょう。

 

科学的という言葉をあえて、会話上の文脈で科学語として定義づけするならば「再現性があることかどうか」となります。大抵の方はその要素ではなく、

「公の裏付けがあるか=自分が信用しても良いか」

という基準で「科学的か」という言葉を使用します。その意味で「科学語」として物事を「科学的」かという事で話している人に会うことはほとんど一般人には居ないのです。

 

それは言い換えると、「聖典上で正しいかどうか」という言葉と同義の位置を持ちます。一種の思考停止とも言えましょう。わたしはこれを「科学的な信仰」と読んでいます。

 極端に言えば、「科学的か」という人間ほど妄信的な傾向があるという事を指すことも可能なのです。

人は正誤の基準を自分の中だけではなく、社会(外部)の中に形成します。一昔前はその社会は宗教共同体(国家)でありました。それがグローバリズムの中にある「科学」という名前にすり替えられているだけとも考えられます。社会のもつ正誤の基準に、個人の意思決定を全任することほど危険なことが多いという事実は歴史的な惨劇から推測するに明確です。そして、個人の外部における同化度は、使用する言葉から推測できますし、判断素材をパーソナルな中に起因する事を多く持たないということは、自己意思決定においての社会依存度を上げ、特に「現代社会」においてはクリエイティブで柔軟な思考を知らず知らずのうちに失っていることになりかねません。

 

「正しい、間違った 」という観念に束縛されているということは、現代のうわべの上に立っている自分の表層だけを見て全体性を眺めることが出来ないまま話しているにほかならないのです。

 冒頭でお話した占い師自体が「正しい」「正しくない」≒「当たっている」「当たっていない」でしか提案できずにいるという事実は、同様にクリエイティブで柔軟な思考をこの分野自体が失っていることを表しています。

 

そして、関わる人間の命題として「どんな役に立つクリエイティブさを提案できるか」ということが、課題でもあるということは分野の価値を上げる過程で明瞭なことです。

 その上で疑似科学や科学だったものがなぜ文化的な面を持ちクリエイティブな可能性を持っているかを少しだけお話したいと思います。
疑似科学や科学だったものが「科学的な信仰」を失った瞬間、そこに残るのは「人間に親しまれた普遍的な感覚=文化」です。ここにクリエイティブの可能性は生息しています。つまりそこに私はクリエイティブの土壌を感じるのです。

 

身近な例を挙げて話しましょう。例えばティラノサウルス。恐竜のフォルムの典型のイメージでしょう。
最新の研究のティラノサウルスは毛が生えて鳥のようなフォルムをしていることが判明しました。私たちが子供の頃慣れ親しんだ恐竜的な「T-レックス」のフォルムとは大きくかけ離れていますね。あの恐竜的なフォルムは居場所を失ってしまい、過去の遺物となってしまったかに思えます。


しかしながら、間違いなく「Tレックス」のフォルムは太古のイメージと共に男の子たちに大きな夢を与えたでしょうし、今でも多くのキャラクターデザインにおいて影響を与えています。では、あの生命体の造形とは?となるともはや「Tレックス」の居どころはイメージの源泉という芸術や文化にある場所に移動するのです。


同じようにして、西洋占星術は占星学として「星が人間に与える影響」を研究してきた自然科学だったものです。そしてギリシャ、アラビア、インド、ヨーロッパと多くのユーラシア大陸の文化を融合し思想体系と結びつき「未来への俯瞰」や「関係性の解読」に特化したバイカラーな精神世界の文化でもあります。
そして「西洋占星術」のさらに興味深い部分は、それに加えて「現在も変化し、活用方法が開発され続けている疑似科学」であるということです。

現代においては心理学との結びつきも強くなり「心理占星術」と言う分野や、インターネットテクノロジーの発達と共に誰でも個人チャートを計算でき、アストロカートグラフフィなどの20世紀後半に開発された占星術に親しむことが可能になっています。

この占星術の「古さと新しさ」という相反するようで融合する2点と「現代における精神世界の豊かさに繋がる」ためのミッドポイントを探せないか、そして提案することができないかと私は考えているのです。

 

5月末から始まる、かねてから温めていた都内で行う西洋占星術のセルフプロファイリングの講座を皮切りにクリエイティビティを提案できたらと思い研究する日々です。芸術や文化の分野は人間社会を豊かにするためにあると私は考えます。

 

豊かさとは何か
人間とは何か

 

占星術師や芸術家は考え続ける必要があるのでしょう。

また、考えが深まりましたらこの話の続きを書きますね。
そして近々、西洋占星術セルフプロファイリング講座についても詳細を書ければと思います。

本日はこのあたりで~。